デザイナー向けバージョン管理APP「Abstract」の使用初感レポート
デザインのバージョン管理ツール(デザインファイルのGitHubのようなもの)の Abstract を導入してみましたので、最初の使用感をレポートしようと思います。
バージョン管理は複数人で運用していく事を前提としているものが多いと思いますが、一人で使うぶんにも十分メリットがあります。
アップデートログが残るので、どういった改善を施したかという経過が自分自身でも見ていくことが出来ますし、GitHubみたいなものなので元にも戻したり出来ます。
Sketchの素晴らしさに魅了され始めている私としては、前のめり気味でやってみました!
昨今の最先端なUIデザインツール系は、まあ大概オール英語なので(もっと英語覚えなきゃ…と思う今日この頃)
委託先でお世話になっている英語力抜群のお方(S様いつもありがとうございます!)の手助けと、STANDARDさんが書いていた下記記事を参考にトライ!
http://www.standardinc.jp/reflection/article/abstractapp/
ちょっとした注意ポイント
Abstractはプロジェクト毎に限定したメンバーを招集できる(あるいは招集しない)プライベートモードと、普通にデフォルトでプロジェクトを作成した段階で全員が自動追加されているプロジェクトの作り方とがあります。Abstractの現時点のUIでは「Make project private」にチェックを入れた場合の、プロジェクト毎へのメンバーの招待がやや分かりづらかったので、その部分に重点をおいて画像で解説します。
※プライベートモードでは、Sketchファイルを同期したいメンバーをここで追加しておかないと、メンバーとプロジェクト同期できませんので気を付けましょう。
「Make project private」にチェックを入れなければ、全員メンバーが自動的に追加されプロジェクトも同期される状態になります。
Slackと連携している場合、ブランチ切ったりマージしたりする毎に自動botも飛びます。
①プロジェクト一覧画面
ここの右上にある「NEW PROJECT」ボタンを押下してプロジェクトを作成します。
②プロジェクト作成画面
ここでプロジェクトを作成します。
「private」にチェックを入れると他メンバーからは見られないプロジェクトが作成されます。
そのプラーベートなプロジェクトに人を招待したい場合、下記の動作に進みます。
③メンバーの追加の仕方
プロジェクトの右上にあるオプションボタンのようなものを押下して「Manage People」を選択します。
④メンバーを選択
ここでメンバーをADDしてプロジェクト同期したい相手を選択します。
あとは、その作成したプロジェクトにSketchファイルをADDしてマスターからブランチを切って、またマスターにマージして…と運用していく感じです。
コンフリクトした場合もちゃんと知らせてくれて、該当箇所を抽出して表示してくれるので大変親切です。
(どっちにマージするのか?と該当箇所を抽出し画像付きで訊いてきてくれます)
ただし、Abstractを使って運用していく場合、Sketchファイル内が整理されていないと大変なことになるので、そこは注意ですね。
なので、最初のデザインの案出しなどには全く向いていませんが、ある程度プロジェクトが進行し、デザインのトーン&マナーやコンポーネントデザインが整いつつあり、運用フェーズに乗りかかったタイミングで使用していくのがベターなのかなと感じています。
Abstractの利点まとめ
- デザインのバージョンのログが残る(現時点ではSketchファイルのみ対応、将来的にAdobeにも対応?)
- 中長期的にデザイン改善を繰り返していくプロジェクトに向いている
- デザイナーもエンジニア視点でプロジェクト管理できる
- Slackと連携している(自動botでお知らせしてくれる)※プライベートモードでは発動されません
以上となります。
最初にTips的な記事は書かないと言っておいてノウハウ記事を書いている矛盾…。
少しでも有益な記事を…!と思い覚えているうちにメモを残しておきたいと記事にしました。
それでは。